
カワソーテクセルの製品は長期間使用されるものが多く、中でも電力関係に使用される製品はインフラを支える役目もあり、特に信頼性が求められています。各社電力会社様のニーズを満たし、長年にわたり供給し続けていることも当社品質のひとつの証です。
メタライズ製品は、素材や形状が多種多様で、また使用される環境(温度・雰囲気・状態)も様々です。
カワソーテクセルでは、お客さまに安心してお使いいただくために、開発にあたっては各種電気試験をはじめ、使用される環境にあわせ引張荷重試験や振動試験などを実施し、さらにリーク試験を組み合わせ信頼性を検証しています。
大学や公的機関とも連携し、社外でも多くの試験に対応します。
真空側の耐電圧性能を実際に使用される真空度の環境で確認しています。
極低温の環境での使用に問題がないか液体ヘリウムに浸漬して確認しています。
パイプ内に窒素ガス圧力をかけ、気密特性を検証しています。
400℃における引張荷重試験を実施し、機械的強度を検証しています。
120℃における繰り返し荷重試験を実施し、長期信頼性を検証しています。
-30℃で熱抵抗試験を実施し、寒冷地で使用した時の性能を確認しています。
単に「できた」で終わらせるのではなく、なぜ「接合できた」のかを大切にします。
接合させる際にメタライズやろう材の反応性を解析して最適を選定します。
反応性を確認するため接合面をEPMAにより分析します。
セラミックスや接合する金属は、その種類によりそれぞれ熱膨張係数が異なります。
設計の意図通りろう付(金属接合)できるよう、ろう付(金属接合)温度での熱膨張係数を考慮し、それぞれの寸法および公差を決定しています。
接合部の構造によっては、X線写真による設計検証も実施しています。
X線透過写真で接合箇所の内部を観察しています。
カワソーテクセルの経営へのこだわり=人へのこだわりが第一に挙げられます。おかげさまで当社では離職率がたいへん低く、60才を過ぎた方でも活躍しています。極端に言えば、「いくつになっても、第一線」と言えるでしょう。研究開発を重要なポジションと捉える企業にとって、人は財産です。また、研究や開発に関する情熱と年齢は関係がなく、人はいくつになってもその人の心の在り方で情熱的になることができ、研究・開発の成果をあげられると私たちは考えています。
当社は、創業以来140年の歴史があります。私たちがこの年月を過ごせたのも、挑戦を続けてきた企業だからだと考えています。時代の波はとぎれることなく新たな問題をもたらします。それは決して悪いことではなく、問題を打ち破る技術革新やひいてはイノベーションの起因となります。私たちが常に時代に提起される問題に応えてこなければ140年以上の存続はむずかしいものだったでしょう。
今でも、当社は尽きることのないパイオニア精神で製品の開発に当たっています。自分たちの技術が事態を打開し、少しでも産業界や環境に貢献できることによろこびを感じています。言い換えれば、私たちはそのような行動原理で動きたいと願っています。
この考えに共感していただき、共に研究・開発・製造をしていただける方と共に働きたいと考えています。