
ヒートシンクの設計・試作・検証をお任せください
銅の持つ高い熱伝導率を活かし、ろう付による冷媒使用の銅製ヒートシンクを製造しています。
何をどの程度冷やすかはお客様により異なります。
用途や使用環境に最適な水冷ヒートシンクを設計・製作します。
水冷ヒートシンクは、材質とポンプの性能が同一であっても、流路によって、また熱源との接触面の精度によって大きく異なります。
表面温度のバラツキが少ない
流路設計
熱源との隙間をなくすため平面度と平行度は0.02mm以下
ろう付により本体(水路側)とフタの全面を隙間なく接合
材質 | 本体 | C1020(無酸素銅) |
---|---|---|
口金 | SUS | |
最大サイズ | 1300L × 500W | |
平面度 | 0.02mm以下(冷却部) | |
平行度 | 0.02mm以下(冷却部) | |
表面処理 | Niめっき |
アウトガスをきらうクリーン度の高い環境下での使用を前提としており、素材は無酸素銅を使用しています。無酸素銅は、ガス放出が少ないため真空装置内でも安心してご使用頂けます。
タフピッチ銅を使用するケースもありますが、市場流通性が改善されており、同等もしくは、それ以下の材料コストで無酸素銅を使用できます。
酸化や腐食によりヒートシンクの面精度が粗くなると発熱体との接触面積が少なくなり冷却性能が低下するのでNiめっきを推奨しています。
本体側とフタ、口金を真空あるいは雰囲気ろう付により接合しています。接合の信頼性が高く安心して使用していただけます。
真空(雰囲気)ろう付は、大気(酸素)を遮断した雰囲気(真空や窒素など)の中で加熱を行うことによりろう付する手法です。
フラックスを使用しないため、仕上りがきれいで環境にも優しい手法です。
・純水(※イオン交換ユニットで管理されたもの)
・不凍液(防錆剤入り)
エチレングリコール+純水
プロピレングリコール+純水
※ヒートシンク周辺、例えばチラーや配管、テフロンチューブ、グリス、熱伝導シートなどについても
お気軽にお問合せ下さい。
1300L×500Wを超える大型ヒートシンクもご相談ください。1300L×500Wを超えるヒートシンクを一体型で製作することはできませんが、複数のヒートシンクを分割設計でご希望サイズのヒートシンクを提案します。
ヒートシンクを設計するには、最終的に6つの項目を埋める必要がありますが、とりあえず冷却性能を決める条件となる2つ(熱負荷と熱源のサイズ)があれば、残りの項目をヒアリングのうえ、ヒートシンクを設計・提案します。
当社のヒートシンクは、市販のチラーメーカーが推奨する流量の範囲に適した設計となっています。
また、流量をさらに増やして冷却性能を向上させる低圧力損失タイプのヒートシンクも製作できます。ご使用されるチラーの種類や冷媒、要求される圧力損失等をお聞かせください。
均一冷却だけではなく、高性能な冷却も実現します。熱源の熱負荷やサイズ、流量などから、より冷却能力に優れたヒートシンクを製作します。
口金の材質はろう付の後でも軟化しにくいSUS製を使用しています。
そのため、増し締めしても変形しにくいので、水漏れの心配はありません。
口金と本体はろう付により接合しています。
シールテープやねじ込み式ではないので、緩まない構造となっています。
※付属品が不要で取り付けも簡単
チューブを取り付ける際、付属の袋ナットで簡単に取り付けることができます。(ホースバンド等は不要です。)
※ユニバーサルヒートシンクは熱源取付面の全体に追加加工が可能です。
※セミユニバーサルヒートシンクは指定範囲(熱源取付面の両端部)にのみ追加加工が可能です。
冷却対象の熱量やサイズはお客さま個々に異なることから、当社では、お客さまのご要望に応じた水冷ヒートシンクをつくることを基本としています。一方で、直ぐに欲しい、とりあえず欲しいというお客さま向けに、標準品もご用意しています。
一般によく知られた材料でいえば、銅(398W・m-1・k-1)は銀(420W・m-1・k-1)に次いで熱伝導率の値が高い材料です。
アルミニウム(236W・m-1・k-1)の約2倍、ステンレス(16.7W・m-1・k-1)の20倍以上あり、特にヒートシンクに適した材料といえます。
アルミの熱伝導率は、銅の約半分ですが、メリットもあります。
原材料費が銅に比べ約3分の1
比重が約3分の1。アルミ:2.7、銅:8.9。
水冷ヒートシンクのこだわりを「水冷ヒートシンクのトップページ」で紹介しています。